Prottの2017年を振り返りました

Prottの1年間

Tim Prott-12 / 19 / 2017-News

2017年も、残すところあとわずかになりました。
みなさまにとって今年はどんな年になりましたでしょうか?

私たちProttチームが特に大きく感じたことは、今までプロトタイピングをしたことがなかった方が、初めて使うプロトタイピングツールとしてProttを選び、挑戦されることがとても多くなってきたことです。
サービスやプロダクトの開発・改善のために、引き続きProttをご活用いただけますと、とてもうれしいです。

さて、今年もProttの1年をあらためて振り返ってみたいと思います。

すでに「Prott 3rd Anniversary Party」の記事にて機能面についてご紹介していますので、今回は日々もくもくと開発に励んでいるエンジニアにインタビューを行いました。普段聞く機会のない開発の舞台裏をお届けします!

Prottで共有されたURLからアカウントなしでコメント|フロントエンドエンジニア 杉原

2017年6月にリリースしたログインせずにコメントできる機能ですが、どういう背景で開発されたのでしょうか?フロントエンドエンジニアとして機能開発を担当した杉原に、開発当時の話を聞いてみました。

機能開発の背景

リニューアル前のコメント機能は、使用するにはハードルが高いという声をいただいてました。課題は大きく分けて以下の3点です。

  • コメントするまでのステップが多い(Prottアカウントを作成→ログイン→プロジェクトにレビュアーとして招待が必要)
  • コメントを一覧で確認することができず、各画面に移動して閲覧する必要があった
  • シェアURLで閲覧できるプレゼンモードからコメントを残すことができない

これらの課題を解消するための手段として「シェアURLからプレビュー中にコメントを残せるようにするための開発がスタートした」というのが経緯です。

リニューアルにあたって

コメント機能のリニューアルを行うにあたって、開発チームでは以下の2つのフェーズに分けて開発を実施しました。

1. コメント機能のUI部分の改善
2. ログインしなくてもプレビューしながらコメントを残せる機能の実装

「ベースとなる機能の使い勝手が悪いとユーザーの体験は改善しない」ため、まず最初にUIについて全面的に見直しました。また、コード自体も書き直すことによって、動作の安定性や保守性を向上させ、コードの再利用ができるよう考えつつ設計していたとのことです。

コードの書き直しが伴う改修はとても大変だったとのことですが、その甲斐もあって、操作性の向上やすべてのコメントを一覧で確認できる機能に生まれかわりました。

ログインせずにコメントを残せる機能の実装

前述したとおり、UI改修時にコードの再利用ができるよう実装していたので、フロント部の開発はスムーズに進行し、問題もとても少なかったとのことです。

今回お話を聞いてみて、開発も点ではなく線なのだと感じました。
要望に対して機能を開発するだけでは、ユーザーから表面的な満足は得られても、ユーザー自身も気づかない要望は提供できません。だからこそ、本当にユーザが必要としている機能なのか、集計したデータや意見のあった機能を実際に操作してみることによって、表に出てこない要望を引き出した上で開発を進めています。

いただいた要望から、ユーザーが実際に機能を利用するまでの間にある行動をひとつずつ繋げて進めていくことで、結果としてよりよいユーザ体験にまで発展していくと考えています。

また、今回のインタビューでリニューアル版のProttについての話も出たのですが、「(杉原自身)入社したときにはすでに完成していた機能の再開発もあるので、こういう思いをしながらこの機能を開発していたのかなぁ」と、以前在籍していたメンバーとのつながりを開発をとおして感じることもあるそうです。
チームもプロダクトの機能も「点」ではなく「線」で繋がっていくもの、と印象に残りました。

Prott Viewer for iOS|iOSエンジニア 小谷地

Prottのモバイルアプリには、プロジェクトを作成・編集できる『Prott for iOS』のほか、プレビュー専用の『Prott Viewer for iOS(以下Prott Viewer)』があります。Prott Viewerを初期から開発しているiOSエンジニアの小谷地にお話を聞いてみました。

Viewerアプリが初仕事

iOSエンジニアとして入社した小谷地の最初の仕事は、Prott Viewerの開発でした。初期から開発していたと聞いていたので、0ベースからの開発だったと思いきや、少し状況は異なっていました。
「実は、入社する前からPrott ViewerのiOS版はすでに開発が進んでいたんです。」
小谷地が入社してすぐ、開発を担当していたエンジニアから引き継いだといいます。
すでに決まっていた開発方針と作りかけのコードを短期間で引き継いだため、内容を理解するのに当初かなり苦労したとのことですが、「PMやAndroidエンジニアと3人でよく相談して開発していたので、不安はなかった」ということです。

チームで一丸となり開発をすすめることで、お互いをサポートし合うこともできます。

開発中の新しい挑戦

開発中の印象的なことについて聞いてみると、「シェアURLをタップしてから、Prott Viewerでプレビューできるまでの一連の流れをシームレスにする実装」を挙げてくれました。

これまでと同様に実装すると、端末にPrott Viewerが未インストールの場合、以下の図のようにシェアURLのタップが2回必要になってしまいます。本来の目的はプロトタイプをプレビューすることですので、プレビューまでのステップ数が増えるのは好ましくありません。

そのため、アプリインストール後に再度シェアURLの情報を自動で呼び出すように実装を行いました。今まで開発したことがなかったこと、また動作検証が大変だったのですが、イメージどおりに機能をリリースでき、新しいチャレンジが成功したのは達成感があったとのことです。

Prottの「安定」と「安全」を支える |バックエンドエンジニア 矢原・塩浦

Prottのバックエンドの体制や仕組みは毎年改善していますが、今年の改善の中で特に印象に残っている改善について、バックエンドエンジニアの矢原と塩浦にインタビューしました。「安定」と「安全」をキーワードに、大きく3つあります。

1. 監視体制の構築

これまで属人化されていた仕組みから、だれでも確認できる組織的なフローを構築できたので、よりProttの状況をしっかりと把握できるようになったそうです。

2. システムの冗長化

一部機能は障害が発生しても自動復旧する形になり、万が一の事態に対応できるように改善を行いました。トラブル時はもちろん、メンテナンスもしやすくなったとのこと。また、開発側で使用している内部の顧客管理ツールもアップデートを行いました。カスタマーサクセスチーム、セールスチームだけで対応できる範囲が増えたので、エンジニアが開発に集中できる時間が増えました。

3. Prottの操作性の改善

Prottの機能の中でもみなさまによくご利用いただいているコメント機能では、コメントの数が多くても、読み込みに時間がかからないように改善を行いました。この改善はユーザーさんからのお問い合わせがきっかけで、なかなかログのデータだけでは判断できない箇所を修正できることに気づき、改善することができたそうです。

今後も引き続きシステムの安定化や日々のルーティンを自動化して減らしていき、より機能開発や機能改善に注力できるようにしていく予定とのこと。

バックエンドエンジニアはまさにProttの「影の立役者」。フロントエンドとは異なり、バックエンドは「縁の下の力持ち」となる役割ですが、今回のインタビューで「自分が構想したとおりに安全に安定して稼働している状態をつくることが楽しい」そして「だれかの無駄な時間を少しでも減らしてあげられることがバックエンドのやりがい」と声を揃えて答えてくれたことがとても印象的でした。

2018年のPrott

2018年は、Prottの大幅なリニューアルを予定しています!また、正式リリースの前にオープンβとしてのリリースも検討しています。

こちらについては続報があり次第お知らせしますので、お楽しみに!

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引き続きProttはチーム一丸となって、みなさまに愛されるプロダクトをお届けしてまいります。
今後とも、Prottをどうぞよろしくお願いします!