Prottが2周年を迎えました!

2周年記念イベントレポート

Tim Prott-10 / 28 / 2016-News

プロトタイピングツール「Prott」は正式リリースより2周年を迎えました。2周年を記念し、10月21日にPrott 2nd Anniversary Eventを開催しました!

Prott の振り返りと今後について|Prottチーム プロダクトマネージャー まりお

2014年にProttを正式リリースをしてから、今年の10月1日で2年が経ちました。Prott開発チームは当初3人でしたが、今では約30人になりました。チームメンバーは日本人だけでなく、カナダ・フランス・ベルギー・台湾・ドイツなど様々なバックグラウンドを持ったメンバーが所属しています。そして、Prottのユーザー数・利用地域は着実に増えており、ユーザーの皆さまから日々頂くフィードバックは数え切れないほどになっています。

どうやってProttができたのか?

Prottは2013年末から開発が始まりました。当時、日本ではプロトタイピングツールはもちろん、「プロトタイピング」という言葉すらあまり知られていませんでした。Prottが生まれたきっかけは、他のプロトタイピングツールの存在です。グッドパッチの受託案件の開発時に、他社のプロトタイピングツールを取り入れて使ってみた所、開発プロセスが劇的に変わりました。その時に、代表の土屋が「プロトタイピングツールを使えば、世の中にもっといいプロダクトが増えるのでは?」「もっとより良いプロトタイピングツールを自分たちで作ってみよう!」という思いから、Prottは誕生しました。
そして、リリース後はユーザーへのヒアリングを続け、フィードバックをプロダクトに活かしながら、Prottを成長させていきました。

Prottの2年目について

今年は大きな開発リリースと細かな改善を繰り返して、プロダクトの質を高めることを目指してきました!

大きなトピックとしては以下の通りです。

コメント機能 v.2.0

気になったスクリーンのコメントボタンをクリックすると、コメントモードが立ち上がりコメントを残すことができます。また、右側にあるサイドバーでは全てのコメントの概要を確認することができ、現在どんな議論がどれくらい行われているかを一目で把握できます。

オーバーレイ機能

スクリーンとスクリーンを重ねて表示する「オーバーレイ機能」によって、ポップアップやアラートビューなどの表現が、簡単に設定できるようになりました。画像が重ね合わせられることで、パーツの動きも表現出来るようになりました。

スクリーングループ機能

Prottにアップロードしたスクリーンをドラッグして重ねるだけで、新しいスクリーングループを作成するグループごとに管理できるようになりました

Prott Viewer for iPad

ProttのiPadアプリ(プレビュー専用)をリリースを行いました。

画面遷移図機能β版

Prottの画面遷移図機能を使うと、プロトタイプの遷移やスクリーン画像がそのまま反映された画面遷移図を簡単に生成できます。また、プロトタイプを変更すると画面遷移図も自動的にアップデートされるので、プロトタイプの変更を画面遷移図に手動で同期する必要はありません。作成した画面遷移図はPDFとPNGファイルでダウンロードすることができます。

台湾オフィス設立

ドイツ・ベルリンに次ぐ、海外拠点として、台湾に子会社を設立しました。それに伴い、Prottの繁体字対応も行いました。

今後の開発や改善に関して

ユーザーのみなさまにさらにProttを便利に使っていただけるように、大きく2つの軸で開発を進めています。

①よりスムーズなプロトタイプ作成のために
・ワイヤーフレーム機能の改善
・Sketch Pluginの動作改善・機能追加
・新しいPrott for Macのリリース

②コラボレーションを活発にするために
・コメント機能改善
・Slackなどのチャットツールとの外部連携強化
・閲覧専用アプリの開発(Prott Viewer app for iOS,Android)

その他にも、セキュリティの強化などは引き続き力を入れていく予定です。

これからのPrott 

Prottは当初「プロトタイピング文化を日本に根付かせ、デザインプロセスを変革させる」ことを目標にしていました。今では、日本でも「プロトタイピング」という言葉が一般的に使用されるようになりました。
次のステップとしてProttは、「コラボレーション」をキーワードに、もっとチームメンバーを巻き込みやすくし、コラボレーションを加速し良いプロダクトを作ってもらうサービスを目指します。

今後、本格的な海外進出にむけて、Prottは大きくリニューアルを予定しています。Prottチームの挑戦は続きますので、今後とも応援よろしくお願いいたします!

新プロダクトBaltoのお披露目!|Baltoチーム カワマタさとし

BaltoはProttに次ぐ第2弾の自社プロダクトとして、開発を進めています。今回はβ版から大きく姿を変えた、新しいBaltoのお披露目も行いました!
アプリにワンアクションでスクリーンショットが撮れてフィードバックが送れるプロダクトとしてβ版をリリースし、今年のGOOD DESIGN賞を受賞しました。

Baltoの開発ストーリー


Balto開発のきっかけは、開発現場ではよくある「コードで実装されたプロトタイプを見るとデザインとのズレやバグ、アイデアが見つかる」ことがきっかけでした。現場では、エクセルなどのスプレッドシートでフィードバックを一覧化していましたが、相手に意図したものが伝わらないことがあったり、口頭で伝えることで気まずくなってしまうことがありました。
このような経験から、「フィードバックを簡単に送れて管理できるサービスを自分たちで作ろう!」と開発がスタートし、2016年3月にβ版のローンチをしました。

シン・バルト プロジェクトスタート


2016年3月にβ版をローンチ後、Baltoがユーザーに届けたい本当の価値を見直して新しいBaltoを作り出すため、2016年6月にシン・バルトプロジェクトが開始しました!

①チーム結成
強いメンバー・自走するメンバーを集め、プロジェクトを始動!

②ユーザーインタビュー
β版を利用していただいたユーザーにBaltoメンバー全員で直接フィードバックを聞きにお伺いしました。その中であるエンジニアから「プロダクトの開発途中にフィードバックがもっと欲しい。フィードバックを元にブラッシュアップしたプロダクトをユーザーに届けたい!」という言葉をいただきました。この言葉は「フィードバックが集まることが作り手にとって重要」という気づきをBaltoメンバー全員に与えてくれました。

③コンセプトの見直し
ユーザーインタビューから「デザインフィードバックコミュニケーション」を新しいBaltoのコンセプトとして設定し、「デザインフィードバックが多く集まりプロダクトの品質が向上すること」をBaltoが提供する価値としました。

④リデザイン
コンセプトが決定し、いよいよBaltoのリデザイン。
リデザインはプロダクトに命を吹き込むようなフェーズです。
リデザインのポイントはこちら!

その1:みんなを引っ張るポジティブなリーダー
映画「バルト」の主人公である犬を皆さんはご存知でしょうか?彼は雪山の中でチームが迷わないように導くリーダーとして知られています。リーダーとして課題発見能力にも優れており、まさにBaltoチームが届けたかった「プロダクトの品質を向上させる、課題を見つけてフィードバックする」という価値に非常に近く、モチーフになっています。

その2:強い共通言語を作る
様々なバックグラウンドを持つ、開発メンバーの認識を統一するために「まろみ」という共通言語にしました。毎朝淹れたてのコーヒーを飲むように「日常化された行為は心地よさを生む」という着想から、フィードバック体験もそんな日常化された心地よい体験になってほしいという想いが込められています。

その3:共通言語を様々な機能・UIに展開
心地よい体験をプロダクトでも実感してもらうためには、機能やUIも一貫している必要があります。リニューアル後には動画撮影・フィードバック自動タスク化など、ついついフィードバックしたくなってしまうような機能が盛り込まれています。

Baltoは実装されたプロトタイプ、実際に動かすことで見えてくるデザインなどの課題の抽出・議論を行えるプロダクトとして、この冬に正式ローンチを予定しています!

乾杯・懇親会!

お越しいただいた皆さまと乾杯した後に、Prottチームと懇親会を行いました。普段は聞けないProttの開発の裏話や、ユーザーの皆さまがどのようにProttを利用されているかも聞くことができました!
また、Prottが2周年ということで、特製ケーキも用意しました!

ちなみに今年のケーキの絵柄は、サービス内のとある場面で表示される、Prottのマスコットキャラクターのティムとロボです。ぜひProttの中で動くティムとロボを探してみてくださいね!

表彰式


2周年を迎えるProttを日頃支えてくださっている皆さまの中で、特にProttを特に支えてくださっている方に、感謝の気持ちを込めて表彰式を行いました。
今年、「エヴァンジェリスト賞」を贈呈させていただいたのは、ヤフー株式会社様・楽天株式会社様・株式会社サイバード様・NTTドコモ様・KDDI株式会社様・フェンリル株式会社様、そして台湾の、愛料理様・PIXNET様の計8社です!

日頃からProttを活用し、様々な価値を提供する8社の皆さまには記念品として、トロフィーを贈呈させていただきました!

最後に全員で記念撮影!!

イベントにご参加いただいた皆さまをはじめ、日頃からProttをご利用いただいている皆さまのおかげでProttは2周年を迎えることができました!これからもProttは日々改善を続けていきますので、引き続きよろしくお願いします!