Prott User Meetup vol.18を開催しました!

ヘルスケアサービス特集

Tim prott author

Tim Prott-05 / 01 / 2017-Event

ProttはUser Meetupを定期的に開催して、サービスの開発・改善に欠かせないユーザーの皆様の声を直接聞く機会を大切にしています。
またユーザー同士でProttの活用方法を共有することもUser Meetupの目的です。

今回は、2017年3月27日 (月) に開催したVol.18「ヘルスケアサービス特集」のイベントレポートをお届けします!

大規模リニューアルにおける ペルソナ把握と画面設計|株式会社エムティーアイ UI/UXデザイナー 檜物様

利用者1,000万人以上、サービス開始17年目を迎える女性の健康情報サイト『ルナルナ』をはじめとするヘルスケアサービスや、音楽サイト『music.jp』など、さまざまなサービスを手がけている株式会社エムティーアイさん。

今回は、特定のサービスではなく、自社サービスを横断してデザインをしているデザインユーザーセンタードデザイン部でUI/UXデザイナーとしてご活躍されている、檜物瑛美 (ヒモノ エミ) さんにご登壇いただきました!

『ルナルナ』のモバイルアプリのリニューアルをどのような工程を経て実行されていたのか、またその際にProttをどのように活用されていたのかをテーマにお話しいただきました。

リニューアルの背景と課題

まずはリニューアルの背景について。元々のルナルナアプリでは、無料から有料会員へアップグレードをするとUIが大きく変わってしまう仕様になっていたそうです。有料版のUIでもユーザー体験が変わらないようにするために、リニューアルのプロジェクトが始まりました。

上流工程から検討をはじめてみると「ペルソナがいっぱいいるー!」という課題に行き着きます。ルナルナのユーザーには、避妊希望や妊娠希望、はたまた妊娠中の方々までいらっしゃるので、段階によって必要な情報は変わってきますし、同じユーザーでも段階が変化することもあります。

開発チームは「どの人のことも、ないがしろにはしたくない」という想いから、各段階の体験を損ねないように、リニューアルを実行されたそうです!

リニューアルにあたっての実際のステップ

「ペルソナがいっぱいいるー!」という課題に対し、実行したことは以下の4ステップ。

Step1. 各ステータスのユーザーがサービスをどのように使うのか可視化させる
Step2. 実装する機能の利用フローをつくり、MVPを決める
Step3. ワイヤーフレームへ落とし込む
Step4. 各ペルソナに向けた仕様で画面設計を進める

Step4では、Prottに落とし込むことで、端末での利用体験を確認されていたそうです。アニメーションや動作、スクロールの感覚などをProttを使いながら調整されたとのことでした!

出来上がったものを自社の部内でエキスパートレビューした後、ユーザーテストによって見つかった課題を分析し、改善を繰り返していき、最終的には全体の画面フローをProttで確認できるように作られたそうです!

遂に2016年12月、リニューアル版が完成!今もまだ開発は続いているようですが、課題を解決した形でリニューアルは成功されたとのことでした。

最後に、まとめとして以下の点を挙げられています。
・ペルソナに応じた画面の管理は、 プロジェクトメンバーが把握しやすい形で管理する
・PC上だけでデザインせずに、Prott等を活用して必ず端末で操作し確認する
・調査や検証を通じて、自分の目でユーザーの実態を知る

プロジェクトを掛け持ちした状態で、20名以上の関係者を巻き込みながら実現された今回のリニューアル。16年目に突入するルナルナを利用するユーザーは、ますます増えるのではないでしょうか。

檜物さん、ありがとうございました!

デザインの理想論にとらわれず、現実に立ち向かうための心構え|FiNCアプリ プロジェクトマネージャー 齋藤(グッドパッチ)

続いて、FiNCアプリの開発に携わっている、弊社グッドパッチのサービスデザイナー・齋藤恵太より、「デザインの理想論にとらわれず現実に立ち向かうための心構え」についてお話させていただきました。

「一生に一度のかけがえのない人生の成功をサポートする」という企業理念を掲げるFiNCさんは、数多の優良企業で活躍していたメンバーが集まり、ビジョンの実現に向かって本気で取り組まれていらっしゃいます。

現実に立ち向かうために

そんなFiNCさんがリリースされたのが、パーソナルコーチAIを内蔵したFiNCアプリです。

(マギーさん出演のWEB CM 「Start with FiNC」)

このアプリには、多様な機能が包括されています。

  • 健康に関する(フィットネス、レシピ、ビューティーなど)テキスト・動画TRYコンテンツを配信
  • SNS機能でユーザーが交流
  • ライフログ(体重や歩数、睡眠時間など)を記録
  • チャット機能でコミュニケーション
  • オンラインモールでのショッピング
  • 人工知能による健康サポート

一見すると、「機能が多いんじゃないか?」という疑問が湧く方も多いかもしれません。しかし同時に、「機能を絞って丁寧に作れば成功するのか?」とも言えます。

FiNCさんの場合は、圧倒的にTRYしてから、あとで分析して正しい道を選択するという、とても大胆な道を進まれていらっしゃいます。本気でビジョンを実現していくべく、事業開発に取り組まれていることがよくわかりますね。

しかし、そんな大胆な開発をされているので、デザイナーが気を緩めてしまったらすぐにプロジェクトが破綻してしまいます。

このプロジェクトでは、それでも守らなければいけないこととして、以下を大切にしているそうです。

  • デザインの整合性が取れていること
  • 機能や画面遷移が破綻しないこと
  • ユーザーにバリューを提供すること

大きな新機能が月一程度のペースで追加され、すでにあるたくさんの機能にもユーザーの反応を見てブラッシュアップしたい箇所が出て来ます。

さらに、機能に関わるステークホルダーの数が多く(経営・ビジネス・企画・デザイン・QA・CSなど)、様々な役割や立場の人たちとコミュニケーションを取らないと、十分な品質を確保することが難しくなっていきます。

特に、機能同士の干渉やそれによる破綻を防ぐこと、きちんとユーザーに価値を届けることを重視しているそうです。提供価値やスピードまで含めて落とし所を考えた場合、デザイン観点からは完璧とは言えない箇所も多々あります。しかし、デザイナーとしての領域にとどまらず、大局的に優先度を考えることまでやって、初めて「デザイン」と言えるのではないかと考えているそうです。

ひとつひとつの判断が、「正しい判断なのかどうか」「デザイナーとしてのエゴなのかもしれない」「本当にユーザーに最善の選択なのだろうか」と疑い続けることが求められます。

Prottの利用方法

では、上記の条件を満たしながら、どのように開発を進められていたのでしょうか?ここで、「Prottをどのように使っていたか」という話題へと入っていきます。

ここまでお伝えした通り、たくさんの機能が追加されていくので、Prott内にも大量のプロジェクトが生まれたそうです。

(FiNCアプリのProttプロジェクト一覧)

その中でも、特に重要なProttプロジェクトとして、Master Prottというプロジェクトがあります。これは、FiNCアプリが持つ主要な画面がすべて再現されているプロジェクトです。

(アプリの主要な画面がすべて入っている Master Prottというプロジェクト)

アップデートコストがかかるため、これを作るには覚悟が必要とのことでしたが、メリットについても話していました。

最大のメリットは、一つのプロジェクトを更新するだけでCEOも含めた全メンバーに現状を共有できることです。それぞれのメンバーが常に最新バージョン (のちょっと先) の状態のものを把握することができるため、メンバー間の認識の齟齬を無くし、意思決定のスピードを向上させます。

もう一つメリットとして、投資家向けのプレゼンのときに、機能やデザインの整合性を検証済の状態で企画を説明できることです。エンジニアが実装するより早く、より正確なものを見せられますし、全体のアプリに組み込まれている状態なので、初めて見る人にとってもわかりやすいものを伝えられるようになるそうです。

日本におけるヘルスケアの領域は、まだ勝者が決まっていない状況だといいます。これからのFiNCさんの展開が楽しみですね!

懇親会

お越しいただいた皆さまとProttチームの交流だけでなく、参加された皆さま同士での交流も活発で会場は大いに盛り上がっていました!

以上、Prott User Meetup vol.18のレポートでした。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

私たちProttチームは、今後もユーザーの皆さまと一緒になって開発・改善を進められるよう、User Meetupを開催する予定です!

こちらのイベントページにある「メンバーになる」ボタンを押していただけると、今後Meetupを開催する際にお知らせが届くようになります。

Prottのことをあまり知らないという方も、過去に参加したことのある方も、是非お気軽に遊びに来てください!